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国旗国歌法と民主主義

JUGEMテーマ:政治思想

「民主主義」=多数決=少数派の意見・意思は無視・抹殺

──と思い違いをしている連中が多いようだが、あくまでも少数派の意見・意思は尊重されなければならないというのが本当の民主主義。

今の日本は民主主義ではなく、「多数派による少数派への弾圧」に他ならない。

もっとも、この「国旗国歌法」に関しては、これに賛成する者が“多数派”であるという根拠を見たことはないが。

「踏み絵」としての斉唱、国旗・国歌法 成立10年


 国旗・国歌法が成立して、9日でちょうど10年を迎える。法案審議中は、国歌斉唱などを強制しない旨の政府答弁が繰り返された。しかし現実に起きたのは教職員に対する校長の職務命令や教育委員会の監視であり、従わない場合の処分であった。


 強いられた斉唱は「踏み絵」に例えられることがある。だが、まさに踏み絵と感じるキリスト教信徒の教職員がいる。


 東京都の公立小学校に勤める岸田静枝さん(59)はその一人。音楽教員で、英国国教会系の日本聖公会の信徒である。君が代の歌詞は天皇制をたたえる内容であり、入学・卒業を祝う場にはそぐわないと思っている。有無を言わせずに強いられると、まるで天皇を「神」とする宗教のように感じてしまう。君が代のピアノ演奏を命じられることは棄教を迫られるのに等しく、思想・良心の自由とともに、いわば信教の自由の問題にもかかわる問題という。


 それでも、心は揺れた。遠藤周作の小説「沈黙」に出てくる司祭ロドリゴの姿に自分を重ねる。踏み絵を前に追い詰められ、ついに「生涯の中で最も美しいと思ってきたもの」に足をかける司祭。その弱さに共感する。


 戒告と減給の処分を計4回受けたが、次に予想される停職1カ月の処分は避けたかった。定年を来春に控えた彼女にとって児童と過ごす時間は宝物のよう。わずかの間でも引き離されるのは耐えられなかった。


 そこで05年4月以降は入学式と卒業式の当日、休みを取ったり、君が代斉唱が終わったあとに途中入場したりした。式典で起立や演奏を拒否したのではないため、処分はなかった。


 しかし「私は子どもたちを式場に残したまま逃げたのです」と自分を責め続けている。「イエス様にどうすればよかったのでしょうと尋ねても答えてくれません。『沈黙』の中のイエス様は『踏むがいい。お前の足の痛さをこの私が一番よく知っている』とおっしゃる。私がもし演奏しても、悲しげなまなざしで見てくれるでしょうけど……」


 日本聖公会東京教区の人権委員会は、岸田さんのほかにも君が代を受け入れることができない教員の信徒がいることを知った。2人の苦しみを分かち合うため、昨秋から連帯の意志を示す「祈りの会」を開き始めた。これにはプロテスタントの信徒らも加わっている。


 君が代を受け入れることができない教職員は、校長や同僚から「ちょっとの間、がまんすればいいじゃないか」などと説得されることがある。それは、あの司祭ロドリゴにささやかれる「形だけ踏めばよいことだ」という言葉と同じ響きだ。


 公立小・中・高での斉唱率はほぼ100%に達する。また、校長の職務命令などが思想・良心の自由を侵すと見るかどうかは、裁判官によっても判断の分かれる問題ではある。だが命令に痛みを感じる者がわずかでもいる限り、その心に思いを巡らすことが民主主義には決定的に大切であるはずだ。(磯村健太郎)


2009年8月8日11時27分 asahi.com

at 12:37, もーちゃん, 日の丸・君が代問題

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